Archive for the ‘絹の話’ Category

農大・博物館 お話会

2024-03-13

 

場所:東京農大 食と農の博物館

日時:3月23日(土)11:00/14:30(60分)

24’ Treviのひな祭り& SALE in小川町

2024-02-21

2024春 桃の節句を祝う 

 好評の静岡ツアーを終えました。

 Treviのひな祭り

絹の話(絹と節句)ご希望により随時要予約

3月7日(木)〜3月9日()           

      お楽しみプレゼント有り

春の日本茜染め講習

3月9日(土)13:30〜16:00 5階染色室にて

会費:¥3,500(赤根、会場代)silkスカーフは別料金

持ち込み可、要相談

  絹の話」(絹と節句)はご希望により随時

3月3日(旧暦)は奇数の重なる陽の日で神に供物を捧げて桃の花の魔よけ、厄払いの力をいただく『節供』です。平安貴族の人形を使った『雛遊び』が女子の健やかな生長を願う『ひな祭り』で今日の桃の節句になりました。

源氏物語『藤の花の宴』光源氏の衣装

直衣 表生絹・裏:紅花/指貫:丁子/下襲:茜x紫根

染司よしおか蔵

2024シルクロードの夢 長谷川千代作品展 in 静岡

2024-01-05

Happy New Year シルクロードの夢

会期:1/17(水)〜1/22(月)

会場:静岡伊勢丹 6階 ザ・ギャラリー

古代、中国からローマに届いた絹は金と同じ価値があり、軽く美しく艶やかで人々を魅了してきました。

現代では健康をテーマにあらゆる分野から注目されています。未来はどこに向かうのでしょうか?

お話イベント1月20日(土)PM2:30~

『平安時代の絹と貴族』by 今泉雅勝 日本野蚕学会副会長

 

2024’Happy New Year 初春セールin小川町

2024-01-05

 2024 謹賀新年

皆様は穏やかな新年を迎えられた事と思いますが、年明けそうそうの、自然災害に飛行機事故!

被災した方々には心を痛め、お見舞い申し上げます。

希望者もありますので、新春のお話会『平安時代の絹と貴族』を兼ね、急遽セールをいたします。

2024年1月9・10日 14:00~

扇ビル4階、レクチャー室

2024年1月13日(土)15:00~

DIC(インドを愛する会)主催のお話会『インドの絹』

会場:浜松町マサラキッチン

お話の後、インド料理を楽しみます。¥1.000

サンプルなど販売もいたします。

 

秋のお話イベントin東京農大

2023-08-14

残暑お見舞い申し上げます。

この度、秋を感じるイベントの告知をさせていただきます。

【シルクの来た道、これからの道】

イベントでは、近年衣類だけでなく新素材として化粧品・医療素材として注目されている【シルク】の歴史や健康効果などについて学ぶことができます。

第1回は【紫式部の時代】です。

2024年に放送されるNHK大河ドラマ『光る君へ』の主人公である紫式部が生きた平安時代の貴族文化「十二単(じゅうにひとえ)」についての講演イベントを開催いたします。紫式部について学び、ドラマを楽しむためのポイントを知ることができ、実際に触れることができるイベントです。

またドラマでは絶対語られない、十二単は服という以外に一族を表す特別な意味がありました。

デザインや見せ方でお給料が変わってしまう?

美しい十二単は【虫】にルーツがある?

モテるためには色の組み合わせを覚える?

大人も学べるイベントです。

また、イベントでは、絹の糸や繭の特徴や、絹を着ることで得られる健康効果なども詳しく解説されます。

興味のある方は、ぜひ足を運んでみてください。

日時:2023年9月2日

場所:東京農業大学「食と農の博物館」1階エントランスホール

https;//www.nodai.ac.jp/campus/facilities/shokutonou/

時間:11:00/14:30~ (60分】

話し手:今泉雅勝(日本野蚕学会 副会長・アトリエトレビ)

泥染め体験ツアーin奄美大島

2023-07-24

今年は野蚕学会が10/23,23奄美で開催される事になり、私どもの恒例の泥染めツアーは下

記のスケジュールになりました。是非お誘い合わせご参加下さい。学会参加の場合は22日出発です。

毎年訪れているので特別受け入れて下さいます、今年も子供たちと一緒です。

泥染めを体験する事により、素晴らしい泥大島の技術を理解していただけるきっかけになればと思い

ます。奄美の自然、歴史なども短い時間内で体験してまいります。是非皆様ご一緒いたしましょう。

各自染めたい糸・布・スカーフなど用意して下さい。初めての方も大歓迎です。

2023年 10月24日(火)

出発  12:10  羽田発 JAL659 (直行便)

14:15 名瀬着(機中にて昼食を済ませるよう用意して下さい)

着後空港近くの奄美パーク見学(敷地内に田中一村美術館あり)

かずみにて・シマ歌を楽しみながら夕食

ホテルウェストコート奄美 宿泊

10月25日(水) 終日 泥染め公園

                               野崎徳和氏(息子さん)の指導にて染色、

素手でもOKですが、必要あればゴム手袋、そして泥田に入ります、

裾まくり出来る汚れて良いパンツ・ゴムぞうりなどを用意下さい.

昼食(、お弁当を途中で各自調達)

10月26日(木)    半日観光 

            又は 碧や染織工房にて

                 草木染めのワークショップ 検討中

直行便 奄美発15:00 羽田着17:15

          乗り継ぎ便JAL  18:20鹿児島乗り継ぎ 21:45

                             SKY   18:30   羽田着  21:55

希望者は急ぎお問い合わせ下さい。アトリエトレビ内インド染織研究会・長谷川千代

2023 春の京都 哲学の道 長谷川千代 作品展

2023-04-05

日本茜

野蚕は広葉樹林に育ち、生糸はシャンパンゴールドに輝いています。保温保湿、静菌性、防紫外線性などに優れ『幸せホルモンの分泌』を促す親和性に満ちた健康でエコな素材です。

会期: 2023年 4月 13日(木)〜18日(火)10:00〜18:00

場所:ギャラリー オルス京「哲学の道、洗心橋たもと」olus-kyo.com

ワイルドシルクの話 各日 2:00pm~ 要予約 長谷川携帯080-5494-6780

4/14(金)『今昔物語んみる豊川犬頭神社』

4/17(月)『能装束と繭の塩蔵』

 

 

23’シルクロードの夢in静岡伊勢丹

2023-01-05

・・・ワイルドシルク・・長谷川千代作品展

ムガシルクアンサンブル

1月11日(水)〜17日(火)10:00〜18:30

静岡伊勢丹6階ザ・ギャラリー

お話イベント:会場内にて各日2:30〜

1/14(土) 『絹と節句』日本野蚕学会副会長 今泉雅勝

1/15(日) 『不老長寿の薬』   〃

2022秋 観菊のお話し会 2

2022-10-26

10/15 横浜シルクセンターにて好評でした『観菊のお話し会』の

続きを当ビルでもいたします。

観菊のお話し会②

     見て触って絹を科学する

 古来より美しく装う事に主眼が置かれて来た絹ですが、絹を作る生物は地球上には10万種類以上生息していると云われています。

それらは何時の時代にどの様な目的でどの様に利用されて来たか、それを知る事はそれらが持つ驚くべき機能性を知る事です。その機能性が次第に解明され、多くのアイテムに利用されるようになりました。

この講座では「絹の来た道、これからの道」を探ってみたいと思います。

11月11日(金)『絹と菊』・12日(土)13;30~15:00 by今泉雅勝

お客様感謝祭 11月11日(金)&12日(土)12:00~18:00

スカーフ・シルクインナー・寝具など展示販売します

犬頭神社

2022-07-30

犬頭(けんとう)神社に参拝

 

 

 

 

 

予てより三河の豊川の千両( ちぎり)の犬頭神社に参拝したく思

っていましたが、三河湾の佐久島で貝紫染めの体験会の

帰路立ち寄る機会を得ました。

訪ねた時は鳥居を超えた所に一抱え以上もあろうかとい

うご神木の桑の木に実が沢山なっていました。

本殿の脇に大きな桑の木の切り株があり、脇から細い梶

の木が葉を広げていました。絹の紙から植物(梶—クワ

科のコウゾ族、ご神木の使われた)の紙への移行を示唆

している様でした。

犬頭神社縁起

 犬頭神社は律令国家が始動し始めた大化の改新の頃の

西暦640に創建されたと伝えられています。

創建当時の社名は判りませんが、保食神(うけもちのかみ)(農業など食物

を司る、注1)と糸繰姫神を祀って来た様で、古くから

農業が振興した地域と推測されます。

平安時代に成立した延喜式(927年)や今昔物語りには

「犬頭」という社名についての記述があります。

今昔物語によれば、三河の国の郡司(国司のもとの地

方官)の本妻の蚕がみな死んでしまって家は貧しくなり、

郡司は繭をよく育てている第二妻の所に入り浸り、本妻

のもとに帰ろうとしませんでした。本妻は桑の葉に一頭

だけ残った蚕を育てようとしましたが、飼っていた犬が

蚕を食べてしまい、その犬をどうしたものかと思案して

いると、くしゃみをした犬の鼻の穴から2本の糸が450

両(3000㎏)も出てきて、糸が出尽きると犬も倒れて死

んでしまいました。本妻は犬を桑の木の根元に埋葬した

ところ、その桑の木に沢山の蚕がついて素晴らしい白い

繭が採れました。しかし本妻はそれを練ってしなやかな

細い糸にする方法が分からなく、思いあぐねている所に、

第二妻のもとから帰ってきた郡司は、第二妻の家ではグ

レイがかった糸しか採れなかったのに、白い繭を見て驚

き、本妻のもとに帰り、艶やかな白い生糸を仕上げて、

家は豊かになりました。郡司はこの話を国司に伝えたと

ころ朝廷に報告され、「犬頭」という糸の名前で「調」

として朝廷(蔵人所)に収められ、天皇の衣装も織られ

る様になったという物語です。

「ちぎり」と呼ばれるこの地域はこの繭のおかげで豊か

になりましたので「千両」と記され今日に至っています。

その後、この糸は「犬頭糸」「犬頭白糸」と言われるブ

ランド糸となり、神社は「犬頭神社」と称されるように

なりました。

令義解(律令の解説書:833年)によれば三河の新城

で採れる犬頭糸が「赤(あか)の糸」(注2)と称して伊勢神宮

に奉納され、今日でも愛知県の新城から伊良湖岬に至る

各神社で「御衣(おんぞ)祭」をして奉納が続けられています(注

3)。

しかし神服部神社御由緒によれば御衣を織る「赤の糸」

とは「三河大野ヨリ調進スル赤引キノ糸〜〜青ク光ル

〜〜」とありますので、「赤の糸」は白い糸が採れる家

蚕の蚕種が中国(朝鮮)から伝わる以前のクヌギやブナ

等を食性にする天蚕のうす緑の艶やかな糸ではなかった

でしょうか。

延喜式

 延喜式は905〜927にわたって書かれた養老律令施行

細則(50巻)で、その中の9、10巻の神明帳に全国の

神社が国、郡ごとに式内社(官幣、国幣に預かる神社)

として3132座、2861社記されたていますが、犬頭神

社の記載は無く、別巻に記されているのではないでし

ょうか。

犬頭神社の鳥居の前に立つ大きな石柱に「郷社」と刻ま

れていましたので式内社でない事は確かです。それが近

年モルタルで埋められて石柱の横に「昇格」と彫られて

いました。

犬頭神社の故事は日本の絹産業のあけぼのを物語る

 今昔物語の記述は養蚕の事をよく知らない人が書いた

と思われる記述ですが、それでも当時の養蚕技術の進捗

期の実情がにじみ出ています。

この当時は既に家の中で養蚕をしていたと思われますが、

桑の木の葉にいた一頭の蚕が犬にたべられた云々は野外

のクワコを指していると思われます。野外では幼虫時は

鳥、吐糸直前には猿などが好んで食べ、時として病気も

発生します。また人の生活も昆虫食が盛んで、子供達等

が繭を噛んで蛹の汁を吸い、口の中に残った糸を口から

出して紬糸を作る足しにしていたと思われ(注4)、神

社縁起(保食神—口から食べ物を吐き出す。糸繰姫神—

紬糸)から推察すると繭を食べたのは犬ではなく、獣害

か病害でわずかに残った繭を人が食べてしまったと考え

られます。

この絹糸の作り方は、日本書紀に登場する「海彦山彦」

の物語(大和族と隼人族の戦い)の山彦(神武天皇の祖

父)がワタツミ(海神、綿津見)の国(当時揚子江の河

口周辺)に失った釣り針を探し求めに赴いたとき(注5)、

そこに居住していた苗(みゃお)族(鉄器の秦の軍隊に青銅器の苗

が敗れ、現在はタイ北部方面に居住)から伝えられた絹

の紬の文化と思われます(東伝の絹、注6)。

犬の鼻から2本の糸がとめどもなく出てきたという記述

は中国(朝鮮半島)から朝廷経由か直接能登半島経由で

白く大きな量産型の蚕種と繭から生糸を揚げる技術が伝

えられた事を物語っているのではないでしょうか。

そして郡司は渡来技術者集団(育桑、養蚕、製糸、精錬、

染色、織布などの職人)から製糸や精錬技術を習得して、

白いしなやかな糸を作ったのでしょう。この糸が都に運

ばれ錦や綾、羅が織られる様になり、この集団が周辺各

地に広がり、天蚕糸を伊勢神宮に奉納していた先住の人

達の利権を奪っていったものと推測されます。

奥三河から南信地方にかけて、今日でも昆虫食が盛んで、

目鼻立の整った唐沢性の人が多いのはその様な歴史に由

来しているのでしょうか。

 

注1)保食神(うけもちのかみ)—保食神は天照大神の高天原から遣わされた

月夜見尊(つくよみのみこと)を接待するために色々な食べ物を口から吐き

出して接待したところが、月夜見尊は汚いと言って保

食神を斬殺。その後天照大神は太陽、保食神は月とな

り、暦による農業の始まりを示唆。

注2)赤(あか)の糸—古代、三河大野の赤日子神社のある「赤孫」

(あかまご)で産する青く光る糸(天蚕紬糸?)。

現在は家蚕の白い糸でも伊勢神宮に奉納する時は「赤

の糸」と称している。

注3)絹の話(41) 絹と伊勢神宮:今泉雅勝著

律令時代の「御衣」は宮中から遠江浜名湖岡本に位田

を賜り、神御衣妖化守護(従五位の下)に任ぜられた

神服織(服部)氏(帰化人?)が当初は古から地元で

採られていた赤の糸(天蚕紬糸)で織っていたが、彼

等がもたらした犬頭白糸へ移行させたのではないだろ

うか。

注4)2010年頃、豊橋の百貨店で繭を見た年配女性が、子供

の頃、生繭をお八つに親からもらい、繭を噛んで口に

残った糸を口から引き出し、親に渡したと言っていま

した。同類の話は埼玉の川越、京都でも経験者から聞

いています。

注5)日本語大漂流:茂在虎男著

注6)絹の東伝:布目順郎著

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

« Older Entries
Copyright(c) 2012 akasaka be-in Co.,ltd. All Rights Reserved.